本文へスキップ
QualityForEveryone

ゲージR&R計算ツール:計算式・計算例・すぐに結果

ゲージR&R(測定システム分析)は、測定値に見えるばらつきのうち、部品ではなく測定システムそのものから来ている分がどれだけかを示します。2人の測定者が同じ部品を何回か測り、繰り返し性(測定器)と再現性(人)を分けて、その合計のばらつきを部品間のばらつきや公差と比べます。

↳ 例題の値があらかじめ入力されています。ご自身のデータに置き換えてください。

入力データ

測定者A
試1試2
#1
#2
#3
#4
#5
測定者B
試1試2
#1
#2
#3
#4
#5

空欄なら調査変動比だけで判定します。

測定値を貼り付け(CSV/表計算)

部品ごとに1行。まず測定者Aの全部品、続けて測定者Bの全部品。試行の区切りはタブ、セミコロン、スペースのいずれか。

結果

%GRR(公差比)条件付き29.6 %

測定誤差(6 × GRR)が公差を使っている割合。

%GRR(調査変動比)条件付き26.3 %

観測されたばらつきのうち、測定から来ている割合。

区別できるカテゴリー数(ndc)5

部品をこの数のグループに分けられます。工程管理に十分です。

繰り返し性(EV)0.0266

測定器によるばらつき:同じ人・同じ部品を繰り返し測定。

再現性(AV)0.0416

測る人が違うことで加わるばらつき。

ゲージR&R(GRR)0.0494

測定システム全体のばらつき(標準偏差1つ分)。

部品のばらつき(PV)0.1813

部品そのもののばらつき。

14.1EV22.1AV26.3GRR96.5PV
全体のばらつきに占める各成分の割合。測定システム(GRR)が26.3 %、部品間のばらつきが96.5 %。

計算式

EV(繰り返し性) = R̄ × K1 (K1 = 試行2回で0.8862、3回で0.5908)
AV(再現性) = √( (X̄diff × K2)² − EV² / (n × m) ) (測定者2人でK2 = 0.7071、負なら0)
GRR = √(EV² + AV²)
PV(部品のばらつき) = Rp × K3 (K3は部品数で決まる)
TV(全体のばらつき) = √(GRR² + PV²)
%GRR(調査変動比) = 100 × GRR / TV
%GRR(公差比) = 100 × 6 × GRR / 公差
ndc = 1.41 × PV / GRR(小数点以下切り捨て)

例題

2人の検査員が、旋削したシャフト5本を同じマイクロメーターで2回ずつ測ります。直径の公差は1.00 mm。このマイクロメーターで十分でしょうか?

データ

  • • 繰り返し測定の平均範囲 R̄ = 0.030 mm(試行2回 → K1 = 0.8862)
  • • 2人の検査員の平均値の差 X̄diff = 0.060 mm
  • • 部品5本の平均値の範囲 Rp = 0.450 mm(部品5本 → K3 = 0.4030)
  • • 公差 = 1.00 mm、n = 部品5本、m = 試行2回

計算手順

  1. 1EV = 0.030 × 0.8862 = 0.0266 mm
  2. 2AV = √((0.060 × 0.7071)² − 0.0266² / 10) = √(0.001800 − 0.000071) = 0.0416 mm
  3. 3GRR = √(0.0266² + 0.0416²) = 0.0494 mm
  4. 4PV = 0.450 × 0.4030 = 0.1813 mm、TV = √(0.0494² + 0.1813²) = 0.1880 mm
  5. 5%GRR(調査変動比) = 0.0494 ÷ 0.1880 = 26.3%
  6. 6%GRR(公差比) = 6 × 0.0494 ÷ 1.00 = 29.6%
  7. 7ndc = 1.41 × 0.1813 ÷ 0.0494 = 5.2 → 5

結果の読み方

どちらの見方でも条件付き合格の帯(10〜30%)に入りました。この用途ならマイクロメーターは使えるかもしれませんが、ぎりぎりです。再現性(0.0416)が繰り返し性(0.0266)より大きいので、検査員ごとに測り方が違っています。より良い測定器を買う前に、測り方(シャフトのどこを測るか、どれだけ力をかけるか)をそろえましょう。公差があるときは、通常は公差比で判断します。ndc = 5 は、部品を5つのグループにかろうじて分けられることを意味します。

ヒントとよくある間違い

  • 工程の実際の範囲をカバーする部品を選びましょう。ほとんど同じ部品を10個使うと、調査変動比ではどんな測定器も悪く見えます。
  • ランダムな順番で測り、部品番号を隠して、前の測定値を覚えていられないようにしましょう。
  • 研究室のベストプラクティスではなく、生産で使うのと同じ手順と治具を使いましょう。
  • まず分解能を確認しましょう。測定器の最小目盛は公差の10分の1以下が目安です。
  • AIアシスタントはAVの式のEV²/(n·m)の補正を落としたり、調査変動比と公差比を混同したりしがちです。このツールで数値を確かめましょう。

この計算のためのAIプロンプト

AIアシスタントに貼り付けると、ご自身のデータで計算を一歩ずつ案内してくれます。

測定システムの技術者として、ゲージR&Rの調査(平均・範囲法、測定者2人)を評価するのを手伝ってください。

必ず次の計算式を使ってください:
EV = R̄ × K1(K1 = 試行2回で0.8862、3回で0.5908)
AV = √((X̄diff × K2)² − EV²/(n × m))、K2 = 0.7071。ルートの中が負ならAV = 0
GRR = √(EV² + AV²)
PV = Rp × K3(部品数nごとのK3:2→0.7071、3→0.5231、4→0.4467、5→0.4030、6→0.3742、7→0.3534、8→0.3375、9→0.3249、10→0.3146)
TV = √(GRR² + PV²)
%GRR(調査変動比) = 100 × GRR / TV、%GRR(公差比) = 100 × 6 × GRR / 公差
ndc = 1.41 × PV / GRR(小数点以下切り捨て)

ルール:
1. 一歩ずつ計算し、途中の値をすべて示してください。
2. まず私の測定値を復唱し、小数点の区切りを確認してください。
3. 測定値、試行回数、公差のいずれかが欠けている、または不明確な場合は、推測せずに質問してください。
4. 2つの割合を、10%未満は合格、10〜30%は条件付き、30%超は不合格で判定し、判定が食い違う場合は理由を説明してください。
5. 繰り返し性と再現性のどちらが支配的か、まず何を直すべきかを教えてください。

私の調査:
部品数 = 
部品あたりの試行回数 = 
公差(USL − LSL) = 
測定者Aの測定値(部品ごとに1行) = 
測定者Bの測定値(部品ごとに1行) = 

ボタンを押すと、まずプロンプトをコピーしてから新しいタブでアシスタントを開きます。

この計算ツールを自分のサイトに設置

下のコードをページに貼り付けてください。計算ツールは無料のままです。出典リンクはそのまま残してください。

<iframe src="https://www.qualityforeveryone.com/embed/calculators/ja/gage-rr-keisan" title="ゲージR&R — Quality for Everyone" width="100%" height="1100" style="border:0;max-width:100%" loading="lazy"></iframe>
<p><a href="https://www.qualityforeveryone.com/ja/lab/calculators/gage-rr-keisan">ゲージR&R 計算ツール(Quality for Everyone 提供)</a></p>

次のステップ · DOCAMIN

この結果を、DOCAMINで管理された測定システム調査報告書にまとめられます。

DOCAMINを開く →

手法を学ぶ · Academy

測定と統計的工程管理の関係を、無料コースで学べます。

無料コースを見る →

よくある質問

繰り返し性と再現性の違いは?

繰り返し性(EV、装置変動)は、同じ人が同じ部品を同じ測定器で何回か測ったときのばらつきです。再現性(AV、測定者変動)は、測る人が違うことで加わるばらつきです。EVが大きければ測定器や治具、AVが大きければ測定方法や教育に原因があります。

調査変動比と公差比の%GRRが食い違うのはなぜ?

同じ測定誤差を、別のものと比べているからです。調査変動比は選んだ部品のばらつきと比べるので、よく似た部品ばかりだと大きく見えます。公差比は仕様が許す幅と比べます。公差があるなら通常は公差比で判断しますが、その測定器を工程管理にも使うなら調査変動比も重要です。

ndc(区別できるカテゴリー数)とは?

部品のばらつきの中で、測定システムが確実に区別できるグループの数の目安です。5未満なら、公差比が合格に見えても、工程管理に使うには部品を十分に区別できていません。

調査が不合格だったら?

どの成分が支配的かを見ましょう。繰り返し性が大きいなら、分解能、摩耗、治具、測定箇所を確認します。再現性が大きいなら、測定方法を標準化し、測定者を教育し、同じ治具を使います。新しい測定器に投資する前に、基準部品で偏りと直線性も確認しましょう。

最終テスト:2026年10月 · テスト方法:自動の計算テスト(3ケース以上) · レビュー:Quality for Everyone 編集チーム